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10 min. motion 審査員による選評

今年で2回目を迎える映像部門「10 min. motion」では、事前審査により選ばれた10分以内のジャンルレスな短編映像作品を、15点上映しました。会期中に実施した公開講評会では、作者によるプレゼンテーションが行われ、2組が優秀賞としてスカラシップ賞に選出されました。受賞作家の今後の活躍にご期待ください。

<講評会実施日>
8月31日(日)13:00-18:00
審査員/新井風愉さん、井口皓太さん、川村真司さん

<スカラシップ受賞者展>
展示部門・映像部門・インタラクション部門の受賞者16組による、スカラシップ受賞者展を開催。
会期:2015年01月10日(土)~2015年01月25日(日)
時間:12:00-19:00(最終入場18:30まで)
会場:3331 Arts Chiyoda 1F メインギャラリー
http://www.3331.jp/schedule/002685.html

選評:川村真司(Creative Director,Founder of PARTY)

優秀賞の2点はまったく違う毛色のモノが選ばれていて、このコンペティションの幅の広さが見える良い結果になったかなと思います。「肛門的重苦 Ketsujiru Juke」はグラフィカルな世界観やアニメーションの展開が独自のグルーブを持っていて、すばらしいと思いました。敢えてコメントすると、下ネタ的なモチーフがちょっと中途半端なのでもっと振り切るか、もっと違うモチーフでこの世界感を磨いた作品が見てみたいです。もう一点の「How to wear sound」はコンセプトが秀逸で、シンプルな映像の実験としてとても面白いなと感じました。ただコンセプトが強い分、もっといろいろな展開もできたのかなと思います。もう少し映像的な展開や飽きさせない工夫などが盛り込めると「映像」としてはより面白くできるような気がしました。

優秀賞:冠木佐和子「肛門的重苦 Ketsujiru Juke」

冠木佐和子[かぶき・さわこ]
1990年東京都生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。アダルトビデオ会社に就職。退職。現在多摩美術大学大学院在学中。
http://uykom.exblog.jp

優秀賞:薄羽涼彌「How to wear sound」

薄羽涼彌[うすは・りょうや]
1991年生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科在学。主な上映歴に、『イメージフォーラム・フェスティバル』(2014)、『バンクーバー国際映画祭』(2014)、『DOTMOV FESTIVAL』(2013)、『学生CGコンテスト』(2013)など。
https://vimeo.com/user9211153